バリュー株(割安株)とは
バリュー株(割安株)とは?
バリュー株(割安株)とは、本来持っている価値を下回って評価されている株式
一般的に「バリュー株(割安株)」とは、その銘柄が「本来持っている価値」に対し、株価が低く評価されているとみられる銘柄です。
「本来持っている価値」とは、その企業の収益性(利益)や純資産(株主価値)などを基準に株価を評価した時の企業価値のことであり、その企業価値よりも株価が低い銘柄がバリュー株(割安株)となります。
すなわち、その銘柄を市場平均並みのPERやPBR、配当利回りなどの投資指標で評価したとき、もっと株価が高くても良いのに、そこまで評価されていない銘柄を「バリュー株」と言います。
たとえば、その銘柄の時系列データを見て、通常であれば付いていてもよいような株価水準を下回っている場合にバリュー株とみなします。そのような銘柄に対し投資することを「バリュー投資(割安株投資)」と言います。
ランダムウォーク理論と本来価値に回帰するバリュー株
バリュー株(割安株)は下図のように、
本来価値よりも株価が低い銘柄は本質的な実力に見合った株価を回復する
傾向があると言われています。
株価は市場全体で見た場合には上昇と下降の可能性は同じであり「短期的には株価は予測不可能であるものの長期的には上昇する可能性が高い」とする「ランダムウォーク理論」に加えて、個別銘柄ベースでは上昇するものとしないものが混在しますが、本質的に実力があって株価が低い銘柄は長期的には上昇する可能性があるからです。
ランダムウォーク理論の詳細は下記をご覧ください。
バリュー株(割安株)の特徴・メリット
バリュー株(割安株)主な特徴は以下の通りです。
①バリュー株は、もともと株価が安く、その会社の企業価値に投資をする形となるので、高値づかみを避けやすく、たとえ失敗しても損失が限定される
②バリュー株は、もともと割安なので相場が大きく崩れるような場面でも相場の影響を受けにくい
③バリュー株は、上記①②の通り価格下落リスクが低いので中長期投資向きである
④価格下落リスクが低いと同時に本来の実力に見合った株価を回復(株価上昇)する傾向も持ち合わせている
なお、「バリュー株」に対峙する銘柄として「グロース株」があげられます。企業の将来性や成長性に期待して上昇が見込まれる銘柄を言いますが、その詳細については、投資用語:グロース株とは?」をご覧ください。