ここでは仮想通貨を始めるために必要な仮想通貨取引所の口座開設の方法と、ウォレットについて簡単に説明していきます。
そもそも口座とは、仮想通貨取引をするために必要なもので、仮想通貨取引所の口座がないと仮想通貨を取引することができません。
その仮想通貨取引所の口座で取引した仮想通貨を管理するためにウォレットも必要になります。
そこで今回は「bitFlyer」を例に仮想通貨取引所の口座を開設するための方法、そしてウォレットについても解説し、そのウォレットのリスクについても書いていきたいと思います。
仮想通貨を始めるために口座を開設しよう
まず仮想通貨取引をはじめるためには口座を開設しなければなりません。
取引をいますぐ始めたいという方はもちろん、今はまだ始めたいとは思わないけど安くなった時に買ってみたいという方も口座を開設しておけば、好きな時に取引できるようになるため、なるべく早く開設しておくことをおすすめします。
少し開設には時間がかかるときがあるので早めに済ませておきましょう。
口座開設の流れ
ではさっそくですがビットフライヤーを例に口座開設の流れを説明していきたいと思います。
その前に少しだけビットフライヤーがどういう仮想通貨取引所かを説明します。
✓メリット
・国内でも最大の取引量
・セキュリティ世界一で、補償付き
・使いやすい、見やすい画面
・取引開始までが早い
✓デメリット
・アルトコインは販売所でしか取引できない
・手数料が比較的高め
まとめるとこのような特徴があります。
初めて仮想通貨取引をするという方にも向いているため、開設しておいても損はありません。
なおここではPCで開設することとします。スマホのアプリでもだいたい同じ手順を踏むだけなので、ぜひチャレンジしてみてください。
また本人確認ができる資料(運転免許証やパスポートなど)の両面の写真を用意しておいてください。銀行口座もわかるようにしておく、新しいメールアドレスを作っておくこともおすすめします。
①ビットフライヤーを開いて、アドレスを入力しよう
口座開設にはまずメールアドレスを入力します。
まずはビットフライヤーの公式HPを開いてみてください。
するとアカウント作成するページが上の画像のように出てくると思います。
メールアドレスを入力できる欄に、自身のメールアドレスを入力してください。
なお、このメールアドレスは新しいものを作ってから入力するといいと思います。
そのほうがのちのち管理しやすくなりますし、新しく作った方がハッキング対策にもなります。
そして「アカウント作成」ボタンをクリックします。
②キーワードを入力
メールアドレス入力後、そのメールアドレス宛てにキーワードが送られてきます。
今度はそのキーワードを画面に表示されている入力欄に入力、またはコピペして「アカウント作成」ボタンをクリックします。
③確認事項に同意する
入力すると確認事項が表示されます。
それらにチェックを入れたら「bitFlyerをはじめる」というボタンをクリックします。
④個人情報を入力
すると次は個人情報を入力する画面に移っていきます。
「取引確認時の入力からはじめる」ボタンをクリックして進みましょう。
進まない場合はホーム画面の右下から「取引時確認」という項目の「ご本人情報のご登録」からこの画面に移ります。
ここで個人情報を入力します。
主に名前や住所です。
電話番号記載の欄には固定電話と携帯電話を選択できます。
ここではなるべく携帯電話を選び、入力してください。
携帯電話ならセキュリティを高める二段階認証ができるようになるためです。
すべて入力し終わったら「登録情報を確認する」ボタンを押します。
⑤本人確認資料を提出
次に本人確認資料の提出画面にうつります。
「登録情報を確認する」ボタンを押してもその画面に移行しない場合もあります。
その場合はホーム画面の右下にあるアカウント情報の欄を確認してみてください。
そこの「ご本人確認書類の提出」をクリックします。
そこまで進んだら本人確認書類を提出します。
「書類の種類を選択する」のボタンを確認すると、本人確認書類の選択ができます。
運転免許証、パスポート、個人番号カード(マイナンバー通知カードは不可)、各種年金手帳、住民票の写し、健康保険証などから選択してください。
選択したら、選択したものの書類(運転免許証など)をスキャンしたり、スマホで撮ってPCに送ったりして、画像を点線内に入れるか、「画像ファイルを選択する」からアップロードしてください。
身分証明書に必要な写真は以下の通りです。
・身分証明書の表の写真
・身分証明書の裏の写真
それができたら「ご本人確認資料を提出する」をクリックして先に進みます。
⑥取引目的
次も自動的に進まない場合はホーム画面の右下から選択して、進んでください。
次は「お客様の取引目的等のご確認」を行います。
一番上にある「外国な重要な公人」は普通の人は当てはまらないと思うので、「公人ではありません」を選択してください。
また、別の項目も当てはまるところにチェックを入れて「入力する」をクリックして進みます。
⑦銀行口座情報
次は銀行口座情報を登録します。
ここも自動で移行しない場合ホーム画面から選択してください。
今までは「取引時確認」という項目からの選択でしたが、銀行口座情報はそれよりも少し下に「銀行口座情報確認」という項目があるのでそこをクリックして進みます。
日本のどこの銀行でも基本的に大丈夫です。
土日曜日は入金できないので、そこだけ覚えておきましょう。
ちなみに住信SBIネット銀行なら土日も入金ができるようです。
またクイック入金というネット入金なら324円ほど手数料がかかりますが、すぐに口座残高に反映されますし、24時間365日入金可能です。
またコンビニ決済や、Pey-easy(ペイジー)入金でも手数料はかかりますがいつでも入金できるようです。
手数料といっても銀行振り込みでもかかるので、そこは仕方ないと割り切ったほうがいいかもしれません。
ただ手数料も嫌だという人はやはり住信SBIネット銀行を開設して、ローソンATM、セブンイレブンATMから入金すると手数料無料で入金できるようです。
自分の口座を入力し終わったら「口座情報を登録する」をクリックしましょう。
⑧口座開設完了、あと少しで取引ができる
ここまでできたら口座開設は完了です。しかしまだ仮想通貨を購入することはできません。
以上の手順ができていれば本人確認資料の承認を待つこと、またそれが終わるとビットフライヤーからはがきが届くと思います。それを本人が受け取った後にビットフライヤーに情報が行き、取引できるようになります。
すぐにでも仮想通貨が欲しい人は先に口座に入金だけ済ませておけば、はがきが届いて取引ができるようになると同時に仮想通貨取引を開始できます。
仮想通貨 口座開設まとめ
いかがだったでしょうか。これで口座開設は終わりです。
事前に新しいメールアドレス、本人確認書類とそれらの3つの写真、銀行口座がわかるものなどを用意しておけば、10分くらいでできてしまいます。
あとは認証とはがきが届くのを待てばオッケーです。
簡単ですね!
他の仮想通貨取引所でもだいたい同じ手段を踏んで登録となりますので、ぜひ参考にしてみてください。
ウォレットについて解説
では次にウォレットついて簡単に説明していきます。
まずウォレットはどういうものなのかというと、先程上の説明で作った口座で取引した仮想通貨を安全に管理する場所であり、いままで説明してきた口座とは別ものです。
正確にはウォレットは秘密鍵と呼ばれるものを管理します。
秘密鍵は仮想通貨を持っていることを証明するものであり、仮想通貨を支払うためにも必要なものです。
仮想通貨そのものを管理するわけではないのですが、ここではわかりやすく仮想通貨を管理するという言い回しをします。
なので簡単に口座で取引した仮想通貨(本当は秘密鍵)を管理する場がウォレットだと覚えておけば問題ないです。
仮想通貨取引所の口座で取引して得た仮想通貨は、ウォレットに移さなくてもそのまま口座に残しておくことも可能です。
しかしそれにはリスクが伴います。ハッキングなどされてしまうと、自分の持っていた仮想通貨が全部盗られたということも実際にあります。
なので安全に管理するためにもウォレットを開設して、仮想通貨を管理しておきましょう。
またウォレットがあれば別のウォレットを持つ人に送金することもできます。
次からは様々あるウォレットについて解説していきます。
ホットウォレットとコールドウォレット
まず仮想通貨ウォレットにはホットウォレットとコールドウォレットというものがあります。これはウォレットの種類を大別したものになります。
・ホットウォレット 利用者がインターネットに接続された端末で利用しているウォレットのこと。ウェブウォレット、ソフトウェアウォレット、モバイルウォレットが当てはまる。
・コールドウォレット 普段インターネットから切り離された端末で利用しているウォレットのこと。ハードウェアウォレット、ペーパーウォレットが当てはまる。
簡単に説明するとこのようになります。つまりインターネットに繋がっているかいないかの違いで、当たり前ですが、コールドウォレットのほうがインターネットに繋がっていないため、ハッキングなどの恐れが最低限に抑えることができるため安全と言えます。
次からはそのホット・コールドウォレットの中でも様々な種類があるので説明していきます。
ウェブウォレット
ウェブウォレットはオンラインウォレットとも呼ばれる、ホットウォレットの一つです。
ウェブウォレットは名前の通り、インターネット上にあるウォレットです。
どの端末からもアクセスできるため、非常に便利ではありますが、その分リスクも同時にはらんでいます。
基本的にウェブウォレットはどこも秘密鍵をサイト管理者が管理しているので、信用できるものや仮想通貨取引所が破綻しないかなどを考えて選ぶ必要があります。
またネットに接続できる環境でないとウォレットの中が確認できなかったり、メンテナンスなどで一時的に使えなかったりする場合もあります。
それでも比較的簡単に作成できるメリットもあるので、使うときは少額だけ預ける場合や、短い期間だけ預けておくなど工夫しましょう。
ソフトウェアウォレット
ソフトウェアウォレットとは、デスクトップウォレット、クライアントウォレット、ローカルウォレットなどとも呼ばれています。ホットウォレットの一種です。
ソフトウェアウォレットはインターネットにソフトウェアをダウンロードし、そこで仮想通貨を保管、管理します。ダウンロードすればすぐに使い始めることができます。
またソフトウェアをダウンロードして管理するため、仮想通貨取引所が倒産しても影響がありません。またインターネットに接続しなくてもウォレットの確認ができるため便利です。
しかし、インターネットに接続しなければ保管や管理といったことはできないので、ハッキングなどのリスクはあります。またウォレットをインストールしたPCでしか使えなかったり、PCの故障やウイルスなどで管理できなくなる可能性があったりと、PCの管理も徹底しなければなりません。
オフライン環境ではセキュリティが高いと言えますが、オンライン環境だと安全性への懸念が残ります。
やはりこのソフトウェアウォレットも少額だけ預ける、短い期間だけ預けるといった場合に使うようにしたほうがいいでしょう。
モバイルウォレット
モバイルウォレットはスマホにアプリをインストールして使うホットウォレットです。
このモバイルウォレットはスマホさえあれば使うことができるため、持ち運びにとても便利で、それだけでなく、ビットコイン決済のできる実店舗ならこのウォレットで簡単に決済することが出来ます。
しかしそのモバイルウォレットをインストールしたスマホなどの端末でしか使用はできません。そしてソフトウェアウォレット同様に、そのスマホが故障したりすると使えなくなります。またハッキングの恐れや、端末の紛失時に悪用される恐れもあります。
どのホットウォレットでもそうですが、やはり少額、短い期間だけ預けるという工夫をしたほうが賢明ですね。
ハードウェアウォレット
ハードウェアウォレットは、コールドウォレットの一種で、PCやスマホなどの端末にダウンロードして入れるようなものではなく、仮想通貨を保管するために専用に作られた端末です。スマホのような形をしたものから、USBのような形のものなどがあります。
コールドウォレットなので、データをオフライン環境で保存することができます。端末は、基本的に手のひらに楽々と収まるような小さなものなので持ち運びにも便利です。
しかし端末購入の費用がかかってしまったり(およそ1万6千円)、PCやスマホとは別にハードウェアウォレット端末自体も管理しなければならなくなるため、少し面倒ではあります。
また、ちゃんと正規の会社HPで購入をしないとウイルスが混入している場合があるようです。メルカリやAmazonでの購入はやめておいたほうがいいでしょう。
また正規のHPを装った詐欺サイトなどにも注意しましょう。
URLをしっかり確認することが大切です。
少しだけ問題点もありますが、その分安全に長期保管する事ができます。また故障に備えてバックアップもとっておけるので、こまめにバックアップをとるようにしましょう。
今存在するウォレットの中では安全で、利便性もあると言えるでしょう。
ペーパーウォレット
ペーパーウォレットは、紙で保管する形のコールドウォレットです。
アドレスと秘密鍵、QRコードを紙に印刷し保管しておきます。
オフライン上での保存となるため、ハッキングなどの対策にもなります。そのため高額な通貨の長期保管に適しています。今の所仮想通貨ウォレットの中で最も安全だといえます。
デメリットは、紙での保管なのでその紙自体を無くしてしまったり、盗まれたりしてしまうと、その紙に保管してあった通貨は使えなくなってしまうということです。
そしていちいち印刷しなれけばならないので面倒ではあります。紙の劣化などにも気をつけなければならないため、紙の保管にも気をつかってください。
【まとめ】それぞれのウォレットのまとめとリスク
ここまでウォレットについて書いてきました。簡単にまとめてみます。
〈ホットウォレット〉
インターネットに接続された端末で利用しているウォレット
①ウェブウォレット
✓メリット
・簡単に作ることができるため、使いやすい
・どの端末からでもアクセスできる
✓デメリット
・インターネットに接続していないとウォレットの確認ができない
・インターネットに接続しているため、ハッキングや不正ログインのリスク
・秘密鍵をサイト管理者が管理しているので、信用できるものや、仮想通貨取引所が破綻しないかなどを考えて選ぶ必要がある
②ソフトウェアウォレット
✓メリット
・仮想通貨取引所が倒産しても影響を受けない。
・インターネット接続をしなくてもウォレットを確認することができる
✓デメリット
・そのウォレットをダウンロードしたPCでしか使うことが出来ないため、持ち運びが少し不便に
・PCの管理を徹底する必要がある
③モバイルウォレット
✓メリット
・スマホにダウンロードするだけで使える
・持ち運びに便利
・お店で使うこともできる
✓デメリット
・ウォレットをダウンロードしたスマホなどの端末でしか使えない
・スマホなどが故障したときには通貨の管理もできなくなる恐れがある
・モバイルウォレットをダウンロードした端末を徹底的に管理しなければならない
〈コールドウォレット〉
普段インターネットから切り離された端末で利用しているウォレット
①ハードウェアウォレット
✓メリット
・小さい端末が多いため、持ち運びができる
・データをオフラインの環境で管理できる
・バックアップを取っておける
✓デメリット
・端末自体の購入に費用がかかる
・データとしてではなく、モノとして存在するため、それなりの管理が必要
②ペーパーウォレット
✓メリット
・ハッキング、不正ログインの心配をしなくていい
・仮想通貨ウォレットの中では一番安全
✓デメリット
・紙なので管理をしておく必要がある・印刷する手間がかかる
仮想通貨取引は自己管理を徹底しよう
いかがだったでしょうか。今存在するウォレットは以上のようなものがあります。また、それぞれにメリットとなる利便性や、デメリット・リスクが存在します。上で述べたリスクのうち、「ハッキングや不正ログインのリスク」はインターネットに接続している以上ついて回ります。
最近は多くの仮想通貨取引所でもコールドウォレットを採用しています。そしてマルチシグという仕組みも導入し始めました。マルチシグは管理するウォレットの鍵を3つほど持っておいて、それを分散させて管理します。そしてログインするためにはそのうちの2つを使って入るという仕組みで、たとえ一つの端末がハッキングされたとしても鍵を分散させて管理しているので、それ以外の鍵を入力して入ることができます。
仮想通貨取引所がコールドウォレット、マルチシグ対応はもはや普通の時代になるかもしれません。
しかしこのような仕組みがあるからといって、油断してはいけません。仮想通貨は自己管理の世界です。比較的に安全な仮想通貨取引所はあると思いますが、それでも絶対はありませんので、自分で管理することを怠らないようにしましょう。
今後のウォレットの進化
最後に、ウォレットがさらに使いやすくなるためにはどうなったらいいかを考えてみます。
ウォレットを今よりさらに使いやすくするには、仮想通貨取引所の口座ウォレットを使っての外部への決済をできるようにしたり、外部ウォレットに送金後すぐにつかえるようにできたり、アルトコインでも決済できるようになるといいかもしれません。
顔認証システムをウォレットに導入した上で、さらにセキュリティもしっかりしていれば、楽に買い物などができるようになるかもしれません。
そうなったらおもしろいですね。
また現状の課題として、仮想通貨で買い物をする場合、取引所に1%ほどの手数料を支払ってることになっています。
このようなことを克服したウォレットが今後出てくればいいと考えます。
例えばPCやスマホなどのデバイスからログインでき、外部のウォレットから仮想通貨を受け入れて、さらにさまざまな実店舗でも使えるウォレット、それもビットコインだけでなくアルトコインを使って決済できるウォレットがあると、とても便利になると思います。
そのうえでさらに安全性が確保できたなら、仮想通貨ももっと身近なものになるのではないでしょうか。
ぜひこれからに期待したいです。
以上、仮想通貨取引所の口座開設と、ウォレットについての説明でした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
この記事が口座開設やウォレット選びの参考になれば幸いです。