投資初心者が知っておきたい証拠金とは?
証拠金(しょうこきん)とは、経済学用語の一つであり、契約を行う際に相手方に対して担保として預けるお金のことです。
投資の中でも、証券会社や取引業者に証拠金(保証金)を預けることで、取引を行う事が出来ます。
トレーダーが取引において、損失が出るとそれをカバーするための担保・保証金としても必要なのです。
証拠金の必要最低額(必要証拠金)は、取引業者によって異なります。
証拠金での取引ー証拠金取引ー
FXや日経平均(225)先物、CFDなどの先物取引では、証拠金を元手に取引を行うため、証拠金取引と言われています。
取引でのポジションを取るために最低限必要な必要証拠金を預ける必要があります。
その証拠金(資金)をもとにレバレッジを効かせることで、実際の資金より大きな取引を行う事が可能です。
有効証拠金とは
証拠金はトレードの損益の状況に応じて増減します。為替差益が出るとその分の利益が証拠金に上乗せされ、逆に為替差損が発生すればその分の損失が証拠金から差し引かれます。損益分が反映されている証拠金が「有効証拠金」であり、計算式は以下となっています。
有効証拠金 = 取引証拠金 ± 為替差損益
証拠金維持率とは
証拠金維持率とは、実際に取引額に対して証拠金の残高の割合のことです。
取引を行う上で、必要最低限の証拠金を保持する必要があるため、損失が出た際にもカバーできる割合を保たないといけません。
証拠金維持率の計算式は以下となっています。
証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100 (%)
FX業者が決めている証拠金維持率の一定ラインを下回ると強制決済(ロスカット)によってトレードを継続できなくなります。
FX業者は、一定の証拠金維持率を下回った時点で、さらに損失を拡大させないために、または、トレードを継続するためには「追加証拠金」が必要であることを通知するマージンコールをトレーダーにメール等で送信します。
参考記事:「ロスカットとは?」はこちら
追加証拠金=追証(おいしょう)とは
証拠金取引では、損失が出た際に証拠金からカバーすると説明しましたが、損失が大きくなり一定の証拠金維持率を下回ってしまった場合に、維持率を保つために追加の担保を預ける必要があります。(マージンコールの発生)
これを追加証拠金、「追証」といい、発生後ただちに証拠金を差し入れする必要があります。
そのため、常に余裕を持って証拠金を預けておき、追証を回避することも重要です。
追証を支払えないと、決済権限を取引業者がもつことになり、その取引での含み損が大きくなり過ぎた場合に反対売買で強制決済(ロスカット)されます。